訪問介護業界におけるIT化

この業界のIT化は、はっきり言って遅れに遅れている。(正確には、つい最近までは少なくとも遅れていた。)これは、国の介護保険制度が出来たのが2000年であり、公的介護保険ゆえに行政と直結する部分があり、そこが遅れている。象徴的なのは、一番重要な業務である、国保連(健康保険連合会)への介護報酬の請求のための伝送システムが、2017年度までは、ISDN回線だったことだ。2018年度からようやくインターネットになった。民間企業に比べて15年くらい遅れていると言えよう。先方がお役所だからやむを得ないのかもしれない。それにしても今更ISDNを敷くことは考えられず、そういう事業者のため、MOとかCDとかでの提出も認められている。事業開始当初ご利用者の数も少なく事務は全てエクセルとワードで済ませてきたから、その延長で紙での提出が一番楽である。一般には介護事業者用のソフトを入れるのだが、一旦入れるとメンテナンス毎に費用がかかり、また、ご利用者毎のきめ細かな管理には向かない画一的なシステムになってしまう。だから全てをエクセルで行っている。今年度からインターネットもオーケーになったから、早急に、CSV形式で請求フォーマットに落とす仕組みを作る事が課題である。