訪問介護 ヘルパーの自転車事故
ついに、心配していた事が起きてしまった。
昨年から超多忙になったヘルパー、ご利用者のサービスが終わり、次の訪問先へ行く途中に自転車事故を起こしてしまった。
すぐ救急車で運ばれたようで、詳細の情報が入ってこない。どこの病院へ行ったのかもわからない。
午後になってようやく本人から電話がきた。
声が元気なので先ず安心。話を聞くと、自転車同士の衝突で、相手の女性が一方的に突っ込んできたとの事、完全なる被害者であった。
幸い右手首の骨折で済み、他は大丈夫であったが、一番使う右手の骨折なので、仕事は当面無理、日常生活も大変なため、しばらく入院となった。
そのヘルパーが訪問していたところは代替者が
十分確保出来ないため、他の事業所の応援も頼んだ。
自転車の訪問巡回中の事故はは日頃から心配のたねだったが、12年の事業所経営で初めての事故である。最近は車での巡回訪問を勧めているが、まだまだ自転車の人が主流である。
今後の一層の注意喚起を行っていくしかない。
訪問介護における年末年始
この仕事を始めてから年末年始は10回くらい迎えたことになるのであろうか。年末年始関係なくフル稼動というわけではなかったが、結構、大晦日、元旦も仕事してきた。独居でご家族等がいない、または来られないという人が一人でもいればそのために出勤となる。
今は年末年始関係なく仕事するヘルパーさんが何人かいるから、この年末年始は休める。
しかし、ここまでに至る12月中のヘルパーさんの訪問先のシフト作りは神経使う。利用者側は家族が来るからキャンセルの人、通常通りの人、ヘルパーさんも子供が小さいから当然がっちり休む人、自由で関係なく仕事できる人いろいろで、曜日と時間帯毎に割り振る。私も出動するから、誰も行けない時は穴埋めする。実は昨日も異例日であり、利用者宅へ私が訪問したら、すぐ後に、うちのヘルパーさんがきた。二人かちあった。「今日休みでなかったの?」などと大笑いだが、これは良い方。間違って誰も訪問していなかったとなると大変である。時間にヘルパーが来ないとすぐ連絡が来る仕組みにはなっているが、自分で連絡できない人もいるから責任重大である。
介護業界における会議
介護---生活援助 買い物代行
生活援助とは、比較的軽度のご利用者の身の回りの生活を支援をするケースと、重度の方の身体介護と併せて身の回りの生活援助をする場合がある。内容は、買い物、掃除、洗濯、調理などである。一般には力仕事ではない主婦系の仕事との印象があると思うが、確かに、男女を問わず主婦や単身赴任の経験がある男性なら誰でもできる。順を追って見てみよう。
先ず買い物。ご利用者の欲しい物を買って来ることは当然だが、前提として日常生活に不可欠な物という制約がある。娯楽品や趣味の物は介護保険の算定対象にならない。だいたいはご利用者が、買う物をメモしてくれるのでそれを買って来るのだから子供の使いと言ったら、それまでだが、それじゃ公費を使っての買い物にならない。依頼人は人生の経験者。品物に対するこだわりもある。どこのメーカーの何という商品なのかをきちんと理解しておく必要がある。場合によっては使用済のパックの写真を撮って行くとこも必要である。何回かサービスしていくうちにご利用者の傾向が決まってくる。同じ物の購入依頼があった場合は、二度と同じことを確認しないよう、最初のうちは一覧表のような物を作ったりしておくと良い。それがそのまま手順書になる。ここで注意する事は、 1.ご希望の商品がない時はどうするかを事前に確認しておく。 2.店に行って、依頼品と商品が少し違っている場合等は、ご利用者宅に電話して確認する。 3.意外に間違えるのが数量である。 何を、「何個」買うのかを間違えないことである。 一度に大量の買い物を依頼するご利用者もいる。レジ袋や持参の買い物袋では到底入らないような量のため、洗濯物入れの深い籠を導入してるケースもある。こうなると自転車では無理で車でないと運べない。トイレットペーパー、ティッシュなどがあると自転車では危険。また車だと出来るだけご利用者のニーズを求めて時間内に複数店を回ることが出来る。 買い物代行は結構面白い仕事である。自分が知らなかったような商品に出会うとか、自分が口にしたことがない食品を知ったり興味深い。また自分にとっても良い運動になる。というのは大きなスーパーで商品を求めて行ったら来たりすると結構疲れるからだ。持ち帰ってご利用者の満足したご様子を見ると嬉しい気持ちになる。
病院内での介護
病院への送迎とは別に、病院内での介護というのがある。業界用語で院内介助という。病院、特に大病院となると、病院内での歩行距離も多く、また、最近は病院内の機械化も進み、高齢者1人で行くのは一苦労だ。長い待ち時間も含めたら、半日仕事で済まない場合もある。病院のスタッフはそういう方々のために入口から出口まで一貫して手助けしてくれることはない。大病院にはボランティアの人が所々にいて車椅子を出してくれたり、機械操作を説明してくれる場合もある。しかし、限られた個別の支援である。そこで院内介助という仕事が必要となり、ヘルパーさんが待ち時間含めずっと付き添ってくれれば助かる。ご家族がいる場合は、ご家族が付き添うが、独居、ご家族が遠方とか仕事があるとかで来れないことはいくらでもある。ここで院内介助については、当然費用が発生するのであるが、原則介護保険の対象にならない。そこで、全額自己負担でヘルパーさんを頼むことになるが、1時間につき2500円とか3000円くらいの費用が発生する。待ち時間や検査、診察など含めると、一回の通院で介助だけで10000円近くになってしまう。1割負担の高齢者の医療費は、数百円から1〜2000円程度としても、それ以外の費用の方が大変な負担である。ところで、院内の介助でも介護保険が適用される場合がある。付添人がなく、お一人では歩行困難等で、病院内を移動中等の介助の時間の合算で保険算定額が決まる。しかしながら、待ち時間が多くを占めるので、決して十分な金額ではない。
訪問介護業界におけるIT化
超多忙な火曜日その二
結局、今日も無事終わった。休んだヘルパーさんの代わりに8時から訪問先で独居の方の起床介助その他、朝食作り薬飲んでいただく。その足でクリニックへお連れし、そこで当事業所のヘルパーさんとバトンタッチして、急いで本来の訪問先へ。30分の排泄介助。相撲の話などしながらケアを終えてスマホのスケジュールを確認しようとしたら、某ケアマネさんからメール、10月分の◯◯様の利用実績につき、私もケアマネさんも勘違いで保険請求してしまった。こういう事務はキチンとしないとえらいことになるので、早速過誤請求(業界用語)につき、電話打ち合わせ。事務所に帰って訂正の実績票をFAXする。時計を見るともう◯◯様宅へ通院送迎の時間だ。急行し整形外科へお連れする。途中、△△様から近くの医療センターへの送迎依頼あり、スマホでスケジュール見ながら午後に入れ込む。ここいらで昼飯食わねば力出ない。しばしば行くプロントのあるガソリンスタンドへ。パスタとコーヒーとりながら、ヘルパーさん2人に明後日訪問してもらう新規ご利用者の手順書をスマホで作成。文章打つのにスマホは最高。パソコンのキーボードより俄然早いから。これをヘルパーさんと会社のパソコンに送れば、手順書完成と同時にヘルパーさんにも周知徹底できる。時間が来たので、店を出て昼食介助と排泄介助の日中独居のご利用者宅へ。一時間のケア後、先ほど整形外科へ行ったご利用者をお迎えに。その後歯科医へ行くご利用者、医療センターへ行くご利用者送迎後、休んだヘルパーさんの穴埋めでまた排泄介助。夕方近くになり、最後の買い物代行のご利用者宅、絶対時間厳守なので、空いた時間で事務所へ戻り、未請求のご利用者への請求書を発送する。それにしても医療センターへ行ったご利用者からお迎え要請の連絡が来ない。医療センターへ電話したら診療科は15:30に終わったとの話。会計課へ精算終わったか尋ねるも個人情報だからと教えくれない。携帯も持ってなく足もおぼつかない方なので、心配になり担当ケアマネに聞いたら病院の前のタクシーで帰宅したとの事。何〜!こういう事はたまにあるので、冷静になり、最後の買い物代行へ。このご利用者は趣味も合い行くのが楽しい。お決まりの品を買い早々と終える。休んだヘルパーさんの事が気がかりだ。私と他の人で分担して穴埋めするもやりくり考えるだけでも胃が痛くなる。一晩経てば何とかなろう。