介護---生活援助 買い物代行

生活援助とは、比較的軽度のご利用者の身の回りの生活を支援をするケースと、重度の方の身体介護と併せて身の回りの生活援助をする場合がある。内容は、買い物、掃除、洗濯、調理などである。一般には力仕事ではない主婦系の仕事との印象があると思うが、確かに、男女を問わず主婦や単身赴任の経験がある男性なら誰でもできる。順を追って見てみよう。

先ず買い物。ご利用者の欲しい物を買って来ることは当然だが、前提として日常生活に不可欠な物という制約がある。娯楽品や趣味の物は介護保険の算定対象にならない。だいたいはご利用者が、買う物をメモしてくれるのでそれを買って来るのだから子供の使いと言ったら、それまでだが、それじゃ公費を使っての買い物にならない。依頼人は人生の経験者。品物に対するこだわりもある。どこのメーカーの何という商品なのかをきちんと理解しておく必要がある。場合によっては使用済のパックの写真を撮って行くとこも必要である。何回かサービスしていくうちにご利用者の傾向が決まってくる。同じ物の購入依頼があった場合は、二度と同じことを確認しないよう、最初のうちは一覧表のような物を作ったりしておくと良い。それがそのまま手順書になる。ここで注意する事は、 1.ご希望の商品がない時はどうするかを事前に確認しておく。 2.店に行って、依頼品と商品が少し違っている場合等は、ご利用者宅に電話して確認する。 3.意外に間違えるのが数量である。 何を、「何個」買うのかを間違えないことである。 一度に大量の買い物を依頼するご利用者もいる。レジ袋や持参の買い物袋では到底入らないような量のため、洗濯物入れの深い籠を導入してるケースもある。こうなると自転車では無理で車でないと運べない。トイレットペーパー、ティッシュなどがあると自転車では危険。また車だと出来るだけご利用者のニーズを求めて時間内に複数店を回ることが出来る。 買い物代行は結構面白い仕事である。自分が知らなかったような商品に出会うとか、自分が口にしたことがない食品を知ったり興味深い。また自分にとっても良い運動になる。というのは大きなスーパーで商品を求めて行ったら来たりすると結構疲れるからだ。持ち帰ってご利用者の満足したご様子を見ると嬉しい気持ちになる。